誰にも頼れない孤独な未来に胸が締め付けられていませんか?
天涯孤独の可能性を考える人々にとって、生き方や老後の孤独感、経済的な不安は切実です。
ヤフー知恵袋にはそうした悩みが多く寄せられています。
その中には、天涯孤独になる可能性がある、もしくは既に天涯孤独になってしまった人たちも少なくありません。
天涯孤独の先輩たちは自らの経験を通じて、どう向き合うべきかを相談者にむけて回答してくれています。
10年前、独身で一人っ子の私は最愛の母を亡くし天涯孤独となりました。
仲間を探すように検索したヤフー知恵袋には、私と同じ境遇の方が沢山いて”自分だけではない”のだと安心した経験があります。
この記事では、ヤフー知恵袋へ寄せられる悩みと回答者のメッセージを検証して、私自身の体験から共感できるものをまとめました。
一人で悩む皆さんの”見えない鎖を壊すきっかけ”になれば嬉しいです。
天涯孤独の人は少なくない
ヤフー知恵袋には40代・50代で天涯孤独の不安を相談する方が多くいらっしゃいました。
引用元:知恵袋(抜粋)
- 一人っ子で、独身。両親が亡くなったら天涯孤独になります。
- 夫が他界。子供もなく40歳で天涯孤独になりました。
- 50代で親をなくし、親戚はいるけど交流はまったくなく事実上の天涯孤独です。
- 天涯孤独の42歳。身寄りはありません。
- 親も兄弟もいない。天涯孤独の独身50歳です。
- 兄弟はいますが、仲が悪く疎遠。両親はすでに他界し天涯孤独です、
- 40歳迄未婚で生きてきました。親が亡くなり天涯孤独になった時のことを考えると不安です。
実際に相談できずにいる人のことも考えると、天涯孤独の悩みを持つ人は少なくありません。
天涯孤独の悩みや不安
悩みや不安は様々ですが、特に多いのが以下の5つでした。
1.生きることが辛い
・生きる目的がなく死んでしまいたい
・孤独に孤独に押しつぶされされそう
・何もする気になれない
・天涯孤独で生きがいがない
死別により天涯孤独となってしまった方は、家族を亡くした悲しみだけでも辛いでしょう。
悲しみを共有する家族もなく、一人で受け止めなければならないという現実。
皆さんの悲痛な思いが多数見られました。
2.経済的な不安
・精神的に病んでしまい収入がないが支えてくれる人がいない
・大きな病気になった時の費用を一人で払えるだろうか
・歳をとって働けなくなった時に生活できるのか不安
3.困った時に頼れる人がいない
・入院・施設入居時に保証人がいない
・日常の悩みを相談する相手がいない
・甘えられる相手がいない
入院や賃貸契約の際に必要な保証人を頼む人がいないことへの不安です。
辛い時に力を抜いて話せる家族がいないというメンタル面の辛さを訴える声もたくさん寄せられていました。
4.老後が不安
・自分で身の回りのことができなくなった時に助けてくれる人がいない。
・認知症になるまで生きていたくない。
・できれば元気なうちにPPK(ピンピンころり)したい
歳をとることは避けられないので、老後は誰でも心配です。
家族がいないとなれば、不安も大きくなって当然でしょう。
5.自分が死んだらどうなるのか
・孤独死が怖い
・葬式もしてもらえず人生を終わるのか
・遺品整理は誰がしてくれるのか
死後の手続きに詳しい人は少ないでしょう。
誰にも気づかれず、何日も経ってから見つかる孤独死。
そうなった自分を想像するだけでやるせない気持ちになります。
天涯孤独を生きる先輩方の回答に見る解決方法
40代・50代の多くの人は、過去を振り返ると罪悪感を覚え、未来を想像すると恐怖を感じるものです。
既に天涯孤独を生きる先輩方はどのようにして克服してきたのでしょうか。
質問者への回答の中でも、私自身の体験から共感できるものをまとめました。
我慢しない
自分の気持ちを最優先し無理に感情を抑えるのはやめましょう。
急ぐ必要はありません。
今は思う存分辛さに浸りましょう。
私も天涯孤独になり10年以上も乗り越えられずに生きてきました。
今でも時折、母の最期を思い出して胸が締め付けられることがあります。
そんな時はすぐに別の事を頭に浮かべてリセットできるようになりました。
10年という歳月で手にいれた技です。
時間という薬を使って”辛い心”を少しづつ治療して元気にしていきましょう。
2回目の人生が始まったと思う
これからの人生は2回目の人生だと思って生きましょう。
天涯孤独は全てが自己責任です。
言い換えれば誰にも遠慮することなく、自分の思うがままに決められるという事です。
どう生きるかは自由です。
これからはじまる2回目の人生は、是非自分の為に生きてください。
立ち止まったり、迷ったりしながら前に進んでいきましょう。
例えば
家族がいて時間がとれずにできなかったこと。
反対されそうで踏み出せなかったこと。
選択肢は無限大です。
何かに集中したり、環境を変えることで、暗い海の底から抜け出せるかもしれません。
未来の自分を幸せにしてくれるのはどんなことでしょうか。
“私は何をどうしたいのか?”
自分に問いかけてみてください。
すぐには答えが出ないかもしれません。
それで良いんです。
何度も繰り返しながら、2回目の人生を幸せにする何かを探してみてください。
頼れるのは身内だけではない
世の中には自分一人で解決できないことがあります。
そんな時は誰かに頼ることで直面する課題を解消していますよね。
頼ると一言でいっても様々なシーンが考えられます。
- 悩み事を相談する
- わからないことを教えてもらう
- 重い荷物を持ってもらう
- 家電の接続を手伝ってもらう
のような日常生活の”頼る”から
- お金を借りる
- 入院の保証人になってもらう
- 賃貸の保証人になってもらう
- 緊急連絡先になってもらう
このような事まで、人はいつも誰かに頼りながら生きています。
天涯孤独は家族がいないので頼れる身内はいません。
では頼れるのは身内だけなのでしょうか。
例えば勤務先の同僚。
同世代の人は似たような人生経験から実際に役立つ具体的なアドバイスをしてくれます。
苦手なデジタルツールのことは若い人へ。
自分で調べるよりもわかりやすく最新のトレンドやSNSの活用方法を伝授してくれます。
DIYが得意な友人に家具の組み立てや設置をお願いしてもよいでしょう。
そんな友人がいない人も大丈夫。
お金さえ出せば、配送から組み立て・設置迄すべてお願いできるサービスが沢山あります。
金銭面の相談や保証人についてはどうでしょうか。
この点については第三者を頼るのは難しいと考えるのが普通だと思います。
実際に、兄弟・姉妹・親戚がいても、不仲だったり疎遠だったりで頼りにできないという人が多いことに驚きました。
悲しい事ですが、身内がいても自分より先に亡くなってしまえば天涯孤独です。
そう考えると今天涯孤独であってもそうでなくても状況は同じなんですね。
おひとり様と呼ばれる独身者も多く「天涯孤独」増加傾向にあります。
そうなれば身元保証サービスも拡充していくでしょう。
身元保証サービスを利用すれば、保証人や死後の手続きをお願いできます。
又、国や自治体の法律や整備も更に進むことが期待されます。
頼れるのは身内だけではありません。
身の回りの人に助けてもらいましょう。
謙虚な気持ちでいれば、手を差し伸べてくれる人が必ずいます。
民間や公共のサービスを活用すれば「天涯孤独」を怖がることはありません。
不安なことは備えておくしかない
ここまで「天涯孤独」の向き合い方をお伝えしてきました。
過剰に不安にならなくても”なんとかなるよ”ということです。
これには前提があります。
それは備えをしておくことです。
具体的には
この2点です。
回答者はこの”備え”をしっかりすることが大事だという声がとても多かったです。
経済的な備えは余裕があるうちから
どんなに悲しくてもお腹はすくし住む部屋も必要です。
この先何があっても、お金があれば大抵のことはなんとかなります。
経済的な不安は自分自身で備えるしかありません。
歳をとって身動きがとれなくなる前に、余裕のあるうちから準備しておくことが大切です。
資金や体力に余裕があるうちから”まさかの時”に備えておきましょう。
情報の備えは心の安心
知っているのと知らないのでは、問題が起きた時の対応が全く異なります。
情報を持っていることで、慌てずに最適な判断ができます。
これらの情報を事前に収集し準備をしておけば、安心して将来に備えることができます。
まとめ
ヤフー知恵袋に寄せられる、40代・50代で天涯孤独の人の悩みとその回答からみる解決方法を検証し、私自身の体験から共感できるものをまとめました。
天涯孤独の悩みを持つ人は決して少なくありません。
天涯孤独の悩みや不安は様々ですが、特に多いのが以下の5つでした。
- 生きることが辛い
- 経済的な不安
- 困った時に頼れる人がいない
- 老後が不安
- 自分が死んだらどうなるのか
天涯孤独を生きる先輩方の回答に見る克服方法
ヤフー知恵袋に寄せられる悩みを見て、自分一人ではないのだと安心した方も多いでしょう。
10年前の私もそうでした。
相談者への回答の多くは、早く立ち直って前へ進んでもらうためのエールであり優しいメッセージで溢れていました。
引用元:知恵袋(抜粋)
- 困ることもあるけど、今迄も身内のいない人が生きてこれたんだからなんとかなる
- ひとりぼっちの人は決してあなた一人ではなく、案外多くこの世にはいる
- 人生数十年しかないのだから何か生きる意味を見つけたほうがいい
私も「天涯孤独」の先輩として、お役にたてる情報をお伝えしていきたいと思っています。
この記事が皆さんの背中を押すきっかけになれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。