家族のいない天涯孤独の人は休日やイベントが楽しめないのでしょうか。
答えは「NO」です。
一人だからこそ周りに合わせずに自分のペースで時間を過ごすことができるからです。
自分だけの趣味に没頭するのも良し、何もしないでリラックスするのも良し。
一人で過ごす時間には、心の整理や自己成長を促す効果も期待できます。
その効果から、他の人と過ごすよりも深い満足感を得られることだってあるのです。
私は最愛の母を亡くして天涯孤独になりました。

それ以来、休日はもちろん誕生日やクリスマス、年末年始はずっと一人で過ごしています
正直なところ、最初から一人時間を楽しめていたわけではありません。
家族と過ごす周囲と比べては、休みやイベントが憂鬱に感じることもありました。
今では自分なりの過ごし方を見つけ、それなりに楽しめるようになりました。
一人だからこそできること、一人だからこそ楽しめることが見えてきたからです。
この記事では、家族がいなくても楽しめる休日やイベントの過ごし方をお伝えします。
また、私がどのようにして一人時間を過ごしているのか具体的な方法もご紹介します。
ぜひ最後までお読みいただき、一人時間を充実させるヒントを見つけてください。
一人時間との向き合い方

一人では楽しめないと感じるのはなぜ?
一人で過ごす休日はどんなイメージですか?
- 一人では何をしてもつまらない
- 一人では何をしたらいいのかわからない
平日は仕事で忙しいからこそ、そう感じる方も多いのではないでしょうか。
一人が楽しめないと思ってしまうのは自分が弱いからではありません。
自由すぎるからこそ何をしたらいいのかわからなくなっている場合が多いのです。
家族と過ごす誰かを見て、焦ったり落ち込んだりしていませんか?
大事なのは、自分が心地よいと感じる時間を持つことです。
周囲と比べる必要は全くありません。

本当に楽しめることを見つけると一人の休日がいかに贅沢なのかがわかってきますよ
一人だからこそ広がる自由
一人でいると誰の意見にも左右されず、自分で自由に選択ができます。
何をしても良いし、何もしなくても良いのです。
好きな時間に起きて、好きな時間に食べて、好きな時間に寝る。
家族がいればそうはいきません。
「何をするかは自分次第」と考えると一人の時間がもっと楽しく感じられるはずです。
誰とも話さない日があっても良い
一人で休日を過ごすと一日中誰とも話をしなかったなんて日があります。

私はそんな日があっても良いと思っています
時には人との会話で心が疲れてしまうこともあるでしょう。
無理に誰かと話すのではなく、ただ自分の思いに耳を傾けてみる。
自分との会話は頭の中をリセットするためのチャンスです。
一人の時間を大切にすることで、また次に誰かとの会話を楽しめるようになります。
週末は会社に行かないだけの日


週末はせっかくのお休みなんだから何か楽しいことをしなくちゃと思っていませんか?
でもいつもと変わらない生活をする方が心も体もリズムが保てるのでおすすめです。
たとえば朝は平日と同じ時間に起きて、身支度を整える。
休日だからといって無理に予定を詰め込む必要はありません。
時には「何もしないこと」こそが贅沢な時間だからです。
仕事をしている時間にすることを決めておく
普段なら仕事をしている時間にすることをルーティンで決めておくと良いでしょう。
たとえば
- 普段より念入りに床掃除をする
- 趣味に没頭する
- 副業やスキルアップに挑戦する
仕事がある平日はなかなかできないことを、週末に取り入れてみるのがおすすめです。
普段とは違う時間の使い方を楽しむ
特別なことをしなくても、ちょっとした習慣を加えるだけで休日がぐっと豊かになります。
- 豆から挽いてコーヒーを入れる
- 凝った料理を作る

こんな小さなことでも週末を楽しむことができます
誕生日は感謝を込めた特別な日

誕生日は祝ってくれる家族がいなくても特別な意味を持つ日です。
一年間健康で過ごせたことに感謝して、歳を重ねていくことを受け入れる日でもあります。
お母さんがくれた命の記念日
誕生日は単に自分が生まれた日ではありません。
お母さんが私達をこの世に送り出してくれた大切な記念日です。
誕生日は痛みを乗り越えて産んでくれたことへの感謝の日でもあるのです。
自分自身を祝う特別な日
誕生日は「誰かに祝ってもらう日」ではなく「自分自身を祝う日」として考えます。

だからこの日は思い切り自分を甘やかして過ごしています
普段は食べないような贅沢な食事を楽しんだり、ヘッドスパで癒されたり。
プレミアムシートで映画鑑賞をして贅沢時間を過ごすのも良いでしょう。
一人で過ごすからこそ、自分らしい特別な一日にすることができます。
自分を大切にするための時間を、心から楽しんでください。
クリスマスが嫌いな人は意外に多い

クリスマスが近づくと街は賑やかで華やかな雰囲気に包まれます。
その一方で「クリスマスが嫌い」と感じる人も少なくありません。
この特別な日は、何故心を落ち着かない気持ちにさせるのでしょうか。
「誰かと過ごすもの」というイメージ
クリスマスには「誰かと過ごすもの」というイメージがあります。
この考え方が一人で過ごすことに対する寂しさを助長してしまうことがあります。

クリスマスは「必ず誰かと過ごさなければいけない日」ではありません。
固定観念にとらわれず、自分らしく楽しむことを意識してみてください。
幸せそうな周囲との差
幸せそうな家族連れ、恋人たちの姿を見ると自分だけが取り残されていると感じます。
このような時はSNSなどをあえて離れ、自分のペースで過ごせる時間を優先しましょう。
人と比べないことで、孤独感は少しずつ和らぎます。
過去の思い出や喪失感
かつて家族や大切な人と過ごした思い出を、今の自分と比べてしまう場合があります。
街に流れるクリスマスソングは更に孤独感を際立たせます。
家族を失った悲しみが、この季節に特に強く蘇ることもあるでしょう。
そんな時に無理してその思い出を否定するのはやめましょう。

今は一人だけど、大切な人たちと過ごした思い出がある私は幸せです
過去の思い出は、今の自分を支える大切な一部です。
その感情を大切にして、今の自分が望む場に身をおきましょう。
クリスマスは自分らしく過ごす
クリスマスに予定がないと自分だけが何もしていないと感じます。
あえてクリスマスは特別という思い込みをなくすと心が軽くなります。
もちろん普通の日として過ごすことも選択肢です。
一人でもクリスマスを楽しむことはできます。
他人との比較をやめ自分らしく充実した時間を過ごしてみてください。
年末年始もいつもと同じ月末月初

クリスマスが終わり街の音楽が静かな琴の音色に変わると年末年始ムードが漂い始めます。
周囲は実家に帰る人や、おせち料理の買い物をする人たち。
なんとなく心がそわそわする人も多いでしょう。
年末年始もいつもと同じ月末月初。
そう考えることで、自分らしく穏やかに過ごすことができます。
孤独感は不幸ではない
クリスマス同様、年末年始にも孤独感を感じることがあります。
しかし、孤独感=不幸ではありません。
年末年始は実家に帰る人。
逆に帰ってくる家族を迎え入れる人。
帰省やお正月料理の準備に追われる人が多いでしょう。
一方で天涯孤独の人は、面倒な家族や親戚の集まりに気を使う必要はありません。
誰もが忙しそうにしているこの時期を、静かに過ごすことができる。
一人だからこその特権です。
大掃除もマイペースで
大掃除と思うと気が重くなりがちですが、年末だからといって無理する必要はありません。
いつもの月末の延長線と考えて気楽に進めるのがおすすめです。
連休を活かして断捨離を進めたり、不用品をメルカリに出してみるのも良いでしょう。
洋服の見直しもこの時期にぴったりです。
≪参考記事≫洋服を減らしたい方はこちらへ▽
【持たないくらし】服を減らすと良いこと。服を減らす方法。

ユニクロで購入した不要な服をリサイクルに出して下着類を新調するのも良いですね。
一年を振り返る時間を持つ
年末年始は一年を振り返り、新しい目標を整理する良い機会です。
一年の支出を振り返って家計を見直したり、来年の目標を設定したり。

手書きメモでもパソコンでも良いので実際に書き出してみるのがおすすめです
書き出すことで目標が明確になり、具体的な行動計画が立てやすくなるからです。
過去一年間の自分の成長や反省点を振り返ることは、来年の大きなヒントになります。
忙しい毎日の中で見逃しがちな小さな進歩や努力にも気づくことができるでしょう。
一人時間を使って心を整理し、リセットして新しい年を迎える準備をしましょう。
初詣はオンライン参拝で
初詣はオンライン参拝がおすすめです。
新年の神社は初詣の家族連れで賑わい混雑するからです。
オンライン参拝なら自宅でゆっくりと参拝でき、混雑を避けることができます。
更に遠方の神社へ気軽にアクセスできるのも大きなメリット。
最近では多くの神社がオンライン参拝を提供しています。
スマートフォンやパソコンを通じて神社の映像を見ながらお参りすることができます。
私の休日やイベントの過ごし方

最後に私の休日やイベントの過ごし方をご紹介します。
このスタイルになって5年以上ですが孤独感を感じることもなく快適に過ごせています。
週末
週末や祝日も平日と同じように5時に起床します。
ヨガをして顔を洗ったあとに顔ダンスをするのが日課です。
休日はメイクをしませんが、通勤時と同じ服に着替えて身支度を整えます。
午前中は洗濯乾燥が終了するまで、トイレと床を少し念入りに掃除。
その後は自分のスキルアップの為にたっぷり時間を使います。

今はブログを書いたりライティングの勉強をするのがお決まりになっています
5時間以上パソコンの前に座っていることも。
一人だからこそできる時間の使い方だと思っています。
お昼は平日と同じ物を同じ時間に食べたら、午後からヨガスタジオへ。
レッスンとトレーニングで2時間過ごします。
帰宅後はお酒を飲みながら、少しだけ凝った料理を作って楽しんでいます。
夕食は18時前後に済ませ、20時には寝落ちしてしまいます。
誕生日
誕生日の朝の始まりは、生んでくれたことへ感謝を込めて母に手を合わせること。
お気に入りのお香を炊くと「おめでとう」と言ってくれた母の笑顔が鮮やかに蘇ります。
その優しい表情を思い出すたび今でも母が見守ってくれているような気持ちになります。
この日は特別な「自分へのご褒美の日」。
私はもともと物欲がほとんどありません。
でもこの日だけは長く使えることを前提に少しだけ高価なものを購入することもあります。

今年はずっと気になっていたお財布を新調しました
夜は外食するよりもテイクアウトして家でゆっくり食べるのが定番です。
テーブルをお気に入りのランチョンマットで飾り、買ってきた料理を丁寧に盛り付けます。
母と一緒にお祝いしていた日々を思い出しながら
「これからも一緒にお祝いしようね」
と語りかけるような気持ちで、静かに誕生日を楽しんでいます。
クリスマス
クリスマスは一年で一番嫌いなイベントです。
母の闘病生活を思い出し、あの日々の悲しみが胸に蘇るからです。
あれから何年経った今でもクリスマスはできるだけ外出せず家で過ごします。

私にとってクリスマスは「ローストチキンを食べる日」になっています
普段私はヘルシーな胸肉を選んでいます。
この日はなぜか無性にローストチキンが食べたくなるので習慣というのは不思議です。
クリスマスのもう一つの楽しみ方は定番ではないクリスマスソングを探すことです。
街中で流れるお決まりの曲は、楽しかった過去の記憶を刺激してしまうので避けています。
その点、YouTubeには定番ではないけれど素敵なクリスマスソングがたくさんあります。
それらの曲には私にとっての「クリスマスの記憶」がまだありません。
だからこそ心地よく、この日を穏やかに過ごす助けになっています。
華やかさや賑やかさに背を向け、自分なりのクリスマスを過ごせるようになりました。
嫌いからの始まりでしたが少しずつ「心穏やかに過ごす日」へと変化している気がします。
年末年始
私が働く勤務先の年末年始休暇は30日から3日までと決まっています。

ここではもう何年もの間変わらずに私が年末年始の習慣にしていることをご紹介します
晦日:美容院へいく
晦日の30日は美容院に行く日と決めています。
一年かけて肩甲骨下まで伸びた髪をギリギリ束ねられる長さまで短くカット。
朝の手入れが楽なのでパーマをかけてもらいます。
美容院に行くのは年に一度だけ。
前髪だけは自分で切って一年を過ごします。
私の唯一の「お手入れデー」です。
大晦日:お墓参りと買い出し
大晦日にはお墓参りをして、母と祖母に一年間の感謝の気持ちを伝えます。
天気が良い日は、片道40分の距離を散歩がてら歩いて向かいます。
年末年始は私が通うヨガスタジオも休業日なので丁度良い運動になるからです。
お墓の掃除をして手を合わせることが、私にとっての大切な年末最後の儀式です。
その後はお墓近くの蕎麦屋で年越し蕎麦を食べて買い出しへ。
おせちは買わなくなりましたが、お正月に毎年必ず購入すると決めているものがあります。
それは「鈴廣」のかまぼことわさび漬け、そしてオードブルです。
鈴廣のオードブル「グランシェフ」は全部で3種類。

私は見た目も鮮やかな「いちじく&チーズ」を毎年購入しています
日本酒でも白ワインにもあうのでおすすめです。
一人でも楽しめるお正月の準備が完了しました。
元旦:初日の出とスーパー銭湯
新しい年を迎える大切な日は、初日の出を拝むことから始まります。
毎年自宅のベランダからその瞬間を珈琲を飲みながら見届けています。
少しだけ明るくなった外の空気と光が、清々しい気持ちにしてくれます。
いつもと同じお昼を食べたら、午後はスーパー銭湯へ。
ここへも30分程歩いて向かいます。
普段はシャワーだけで済ませてしまう私ですが、元旦だけはゆっくりお湯に浸かります。
その後は岩盤浴で汗をかいて、一年分の垢すりをしてもらいます。
体も心もリフレッシュする至福の時間です。
これでまた新しい年を清々しい気持ちで迎えられるような気がします。

実はこの元旦で過ごす一日が、一年で最も贅沢な時間だと感じています
最後に

天涯孤独でも楽しめる休日やイベントの過ごし方をご紹介しました。
たった一人の休日やイベントを孤独と感じるか、それとも自由と感じるかは自分次第です。
家族に縛られることなく自分の時間を使えるのはむしろ天涯孤独の特権とも言えます。
最初は戸惑いや寂しさを感じることもあるでしょう。
私自身もそうでしたが、少しずつ一人だからこそできることがわかってきました。
自分なりの過ごし方を見つけることで、一人の時間がかけがえのないものとなっています。
ぜひ休みやイベントを一人を楽しむチャンスとして受け止めてみてください。
本を読む、趣味に没頭する、新しいことを始める。
小さな一歩でも、自分だけの楽しみ方を見つけることができます。

一人で過ごす時間が、皆さんにとって特別で豊かなものになりますように
最後までお読みいただきありがとうございました。