「ととのう」。最近よくこの言葉を耳にします。
サウナ活動。略して「サ活」
健康と癒しを求めて、男性だけでなく女性にもサウナーが増えているとか。
そして同様に人気なのが「ホットヨガ」
どちらも身体を温めてリラックス効果があります。
サウナとホットヨガは似て非なるものですが実は共通点もあったりします。
この記事ではサウナとヨガの違い、それぞれの魅力について解説します。
暑いのが好きな方もそうでない方も最後までお付き合いください。
サウナとホットヨガの違い
サウナとホットヨガのそれぞれの特徴をまとめました。
温度と湿度について
温度 | 湿度 | |
---|---|---|
サウナ | 80℃~100℃ | 10%前後 |
ホットヨガ | 35℃~40℃ | 50%前後 |
サウナとホットヨガでは環境温度と湿度が違います。
サウナは温度が高くて湿度が低め。
日常では体感できない環境が魅力です。
ただ、100℃近い室温の中では暑さを直接肌で感じるため息苦しくなることも。
ホットヨガのスタジオは暑いというより暖かいという環境。
適度な湿度で肌も乾燥することなく、じんわり汗が出てきます。
費用と時間
サウナの費用は施設の規模にもよりますが大人で1,000〜2,000円前後が平均のようです。
週に一度行っても4,000円からと気軽に楽しめる価格ですね。
一回の所要時間は約1時間です。
サウナ・水風呂・外気浴を1セットとして約20分。
これを一般的に3回繰り返した場合の計算です。
ホットヨガの月会費の相場は月4回コースで7,000〜10,000円と少しお高め。
通いたい放題だと8,000円〜17,000円なので、4回以上通うのであれば断然お得です。
別途5,000〜10,000円の入会金がかかる場合もありますが、キャンペーン等を利用することで初期費用を抑える事ができます。
1回のレッスン時間は45分〜90分。
60分のレッスンが多めなのでサウナと変わりません。
1日1レッスンが基本ですが、追加料金1,500円程で2回目を受ける事もできます。
ダイエット効果
サウナもホットヨガも大量に汗をかくので個人差にもよりますが体重が1kg程減少します。
これは水分量が減っただけでダイエット効果はありません。
サウナは運動ではなく、高温の部屋で汗をかき”さっぱり”する事が目的です。
一方ホットヨガはジョギングやエアロビクスと同じ有酸素運動です。
呼吸にあわせてゆっくりポーズをとるので運動が苦手な方でも続ける事ができます。
常に体感を意識することでインナーマッスルの強化や脂肪燃焼の効果もあります。
サウナとホットヨガの共通点
サウナとホットヨガの共通するメリットをご紹介します。
汗腺機能が高まる
汗には良い汗と悪い汗があるのをご存じですか?
汗は血液からできていて99%が水分。
1%が乳酸や塩分などのミネラルです。
ミネラルは骨を作ったりホルモンバランスを整えたりと生きていくうえで大切な成分です。
この大切な成分が大量に排出されないように汗腺で「ろ過」され血液に再吸収されます。
水分だけのサラサラした汗。
これが本来の良い汗です。
汗腺の「ろ過機能」が低下するとミネラルが多く排出されベタベタした悪い汗となります。
それぞれの特徴は以下の通りです。
良い汗の特徴
- サラサラしている
- 汗が小粒
- 臭いがない
- 乾きやすい
悪い汗の特徴
- ベタベタしている
- 汗が大粒
- 臭いがある
- 乾きづらい
汗腺機能を高めるにはサウナもホットヨガもどちらも効果的です。
汗腺から雑菌や脂を出すので体臭予防やニキビ予防にもなると言われています。
最初のうちは汗が出にくいのでゆっくり汗腺を開くようにしましょう。
続けるにつれ、自分でもびっくりするほど沢山の汗をかくようになります。
どちらも「ととのう」
サウナ⇒水風呂⇒外気浴を3回程繰り返すことで得られる快感。
心も身体も究極に気持ち良い「ととのう」を指します。
マラソンでいう”ランナーズハイ”のようなものだそうです。
どうしてこのような状態になるのでしょうか。
これは自立神経とホルモンのバランスに関係しています。
自律神経は興奮状態の「交感神経」とリラックス状態の「副交感神経」の2つがあります。
日中は「交感神経」が優位となり活動し、夜は「副交感神経」が優位になり眠くなる。
この「交感神経」と「副交感神経」の切り替えとバランスが取れていないと体調不良の原因になるのです。
サウナの「ととのう」メカニズムは以下のとおりです。
サウナで暑い「交感神経」⇒水風呂で冷たい「交感神経」⇒外気浴「副交感神経」
短時間で血管の拡張と収縮がされ血行が良くなり、強制的に「交感神経」と「副交感神経」を切り替えることで、幸せホルモンである「セロトニン」「ドーパミン」「エンドルフィン」が放出されリラックスした状態になるのです。
ホットヨガでは腹式呼吸や胸式呼吸を続けながらポーズを続け、レッスン最後に「シャバーサナ」という仰向けで横になるポーズを行います。
「屍のポーズ」とも呼ばれ、全身の力をぬいたこのポーズは5分で2時間分の休息がとれるとも言われています。
腹式呼吸「副交感神経」⇒胸式呼吸・発汗「交感神経」⇒シャバーサナ「副交感神経」
この一連の流れが「ととのう」状態をつくるのです。
まとめ
サウナとホットヨガの違いや特徴をご紹介しました。
それぞれの魅力があるので、まずは興味がある方から体験してみても良いかもしれません。
迷ったら以下を参考にしてみてください。
【サウナに向いている方】
- とにかく暑いのが好き
- 忙しくて時間がない
- 運動はしたくない
- 本物の「ととのう」を体感したい
【ホットヨガに向いている方】
- 暑すぎるのは苦手
- 時間の確保ができる
- 運動は嫌いではない
- ダイエットもしたい
共通して大切なのは、水分補給をしっかりすること・決して無理はしないことです。
サウナとホットヨガは、どちらも温かい環境で汗をかく事でストレス解消やリラックス効果が得られます。
これから夏を迎える今こそ、良い汗をかいて夏バテしない身体を手にいれましょう。
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